友人紹介

29歳で結婚を決めた私は、当時まだ車を持つことを考えていませんでした。横浜の中区、交通の便が良いところにアパートを借りていたこと、バイクを持っていたことで車はもっぱら会社の自動車を使っていました。

 

私の勤める会社は大学時代の先輩が起こした従業員一人(私)と社長(原田竜一郎先輩)の二人の会社で、車も自由に使わせてもらっていたからです。1980年4月に会社を興した先輩は、すぐに私に声を掛けてくれ、私もその年の5月には彼の会社に就職しました。仕事は大型重機の輸出入の貿易会社であり、以前先輩が勤務していた会社の仕事関係のある分野を、そっくり持ってきて仕事を始めたという状態でした。

 

当時はPCなど無く海外とのやり取りも、テレックスが一般的でありそのテレックスを扱う研修に行かされたことが懐かしく思います。仕事を始める中で大手の電気メーカーへ営業を兼ねて二人で良く訪問し、そこで知り合った彼女と結婚を決めたのが結婚の道筋です。

 

結婚するとなると今のアパートでは彼女の勤める品川までは遠く、その関係から丁度中間地点である東横線沿線のとある駅近くにアパートを借りました。どういう訳かその長屋のようなアパートには、駐車場が付いており車が1戸に1台置けるという古いが便利なアパートで、駐車場もあることから車を買おうと彼女と話、結婚祝い金のあまりを資金にして20万円そこそこで中古の「ホンダシビック」を購入しました。

 

何が良くてこの車にしたかと言えば、安かった、友人が進めてくれたの理由以外に他なりません。ただ、彼女の実家が小田急線沿線にあったため良くこの車を使って実家に夕飯をご馳走になりに行っていたことを想い出します。

 

シビックの評判は当時誰もクリアできないと噂されていたアメリカの1970年代の新排ガス規制法を最初にクリアしたCVCCを搭載した乗用車であり、今やクラシックカーです。取り回し/経済性/信頼性/環境適合性などが高い次元でバランスが取れている車であり、このシビックは、当時ホンダが立たされていた経営危機を救っただけでなく、日本車メーカーとしての地位を築くきっかけにもなったということを、聞いたことがあります。

 

特にそのころは、車に興味があった訳でもなく、乗れればよいと購入した車ではありましたが、新婚当初の私達にとっては休日の足として、また時々いった日光へのドライブ旅行の友として結婚後2年間よく私達と一緒にすごしてくれた懐かしい日本の名車と言える車です。